COOK WAKASA
<北欧レシピ>ルッセカット~スウェーデンの冬の伝統行事☆ルシア祭で~
ルシア祭の日に食べられるのが、サフランのパン「ルッセカット(Lussekatt)」です。
黄金色をしたルッセカットは、光の象徴であるルシアを祝う日にぴったり。
〈材料〉(30個分)
- 生イースト 50g
- バター 175g
- サフラン 1g
- 砂糖 180g
- 牛乳 500ml
- 塩 小さじ1/2
- 小麦粉 900g
<トッピング>
- 溶き卵 適量
- レーズン 60粒くらい
下準備
- 生イーストを手でちぎり、ボウルに入れる。
- サフランを砂糖ひとつまみ(分量内)と合わせてすり鉢ですり潰す。
- 天板にオーブンシートを敷く。
- 2次発酵の間にオーブンを200℃に予熱する
作り方
1. 弱火で鍋にバターを溶かし、サフランと牛乳を入れて37℃になるまで温める。
2. 生イーストが入ったボウルに1の半分と砂糖、塩を入れてよく溶かし、1の残りの半分と小麦粉を加えて混ぜる。
3. 生地がボウルから離れやすくなるまで15分ほどよくこねる(※)。
4. 生地の表面に打ち粉(小麦粉、分量外)をして大き目の布きんを被せ、なるべく温かい場所で30~45分ほど寝かせる(元の2倍ほどの大きさになれば1次発酵完了)。
5. 作業台に打ち粉(小麦粉、分量外)をして、生地を軽くこねて30等分にし、S字の形に成形する。
6. 5を天板に並べ、布きんを被せてなるべく温かい場所で30~45分ほど寝かせる(元の2倍弱の大きさになれば2次発酵完了)。
7. はけで表面に溶き卵を塗り、レーズンをのせる。
8. オーブンで8~10分焼く。
9. オーブンシートごと布きんの上にのせ、さらに別の布きんを被せて冷ます。
※生地がまとまりにくい場合は小麦粉を追加して調節してください。
ルシア祭とは、キリスト教の聖人・聖ルシアの聖名祝日を祝う行事で、主に北欧諸国や南ヨーロッパの国で行われています。
スウェーデンでは独自の風習が色濃く反映され、イースターや夏至祭と並ぶとても伝統ある行事となっています。
この日はスウェーデン各地の教会をはじめ、学校や老人ホームなどの施設でルシア祭の催しが行われます。
ローソクを立てた冠を被り先頭に立つ「ルシア」役の女の子と、「ルシアのお付きのもの」役の女の子たち、「星の少年」役の男の子たち、そしてサンタクロースやジンジャークッキーに扮した男の子たちが行列をつくり、キャンドルやランタンを手に歌いながら歩きます。
企業のオフィスでもこの「ルシア行列」が歩いたりするそう。
今回、近くのショッピングモールにてルシア行列があると知り、行ってみることに。
行ってみると、ショッピングモール内を歩くルシア行列ではなく、併設の図書館での歌の披露のみ、という急な予定変更。
ですが、照明が落とされた空間でローソクの灯りが揺らめく中、子どもたちの優しい歌声が響き、より幻想的な雰囲気で楽しむことができました。
「ルシア」とはイタリア語の光を意味する「ルチア」からきており、光の象徴です。
こうしてルシア祭を通じ、暗くて長いスウェーデンの冬の夜に光がもたらされるといわれています。