Happy WAKASA Times
メノコトトーク_有限会社中村ローソク 田川広一さん
和蝋燭を通じて、日本の文化を発信
ひとみをいたわることも 伝統を守るには必要

「朱がけの作業は色ムラ、段差ができないように集中力が必要です」
有限会社中村ローソク 田川 広一さん(50代)
「和蝋燭」の特徴は、原料すべてが植物性であること。古くから仏事に使われてきたことから、殺生を嫌い、動物性の油や石油など鉱物系のものは一切使いません。そのため、油煙やすすも少ないんです。ろうそくに手描きの絵を施した「絵蝋燭」には、雪深いところは花がなく仏壇が殺風景だからろうそくに絵を描いてお供えした、という背景があります。そんな日本の文化を後世に伝えることも、私の使命だと思っています。和蝋燭づくりは1本1本手作業なので、ひとみに負担がかかります。だから、時々ろうそくの灯りで作業したり、あえてピントを合わせずぼうっと見るようにしたり、『ブルーベリーアイ』を飲んだりと、ひとみの健康には気を付けています。和蝋燭をはじめ日本の文化に興味を持ってもらえるよう精力的に取り組み続けたいですからね。
