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メノコトトーク_株式会社 龍村光峯 龍村 周さん
色を見極め、細かい設計図を作り、極細の糸で織りあげる...
「錦織」の繊細な美しさにはひとみの健康も欠かせません

「オーケストラの指揮者のように職人たちをまとめて、一つの作品を作り上げるのが、私の役割です」と龍村さん
株式会社 龍村光峯 龍村 周さん(50代)
「錦」は昔から「故郷に錦を飾る」「錦の御旗」「錦秋」など、美しいものを表現する時に使われてきました。
錦織はその名の通り繊細で豪華絢爛、とても美しい絹の紋織物です。
立体的な構造と絹糸の光沢から、光や角度によって表情が変わるのが特徴ですね。
織物は完成までに70以上もの工程があります。
私の工房では作品に応じて色を作るので、思い描いている色に染まっているか、織った時にどういう色になるか、染めの世界では「底色」というのですが、染まった奥の奥まで見極める必要があります。
紋意匠図という設計図を作る際も、非常に細かくてひとみを酷使します。
また、極細の糸の密度を揃えながら、絹の風合いを生かして織らなければいけません。
織物の世界はひとみに負担をかける作業が多いんです。
私はたびたび手元から視線を外してひとみを休めるようにしています。
ブルーベリーなどひとみにいいものも摂ることも必要ですね。
錦織の伝統と技を守り継ぐためにも、健康には気を付けたいです。
