お風呂Life
お風呂で血流を良くする秘密は、一酸化窒素(NO)
お風呂は、ぬるめのお湯がおすすめです。
なぜなら、体温を上げるための入浴ポイントが、この〝ぬるめのお湯〟にあるからです。
ぬるめのお湯では、身体はリラックスモードとなり、自律神経の作用によって「一酸化窒素(NO)」という物質が産生されます。
このNOには血管を拡げる作用があるため、末端まで多くの血液が届けられることになります。
そして、NOの作用をより強く実感するための秘密が「重炭酸イオン」です。
重炭酸イオンは水にも血液にも溶けます。重炭酸イオンが溶け込んだお湯に10分以上浸かっていれば、汗腺や皮脂腺を通って重炭酸イオンが体内に吸収されます。すると、体内センサーが反応して酸素を多く取り込もうとします。その結果、酸素の供給が過剰になることでNOとのバランスが悪いと脳が感じ、体温・血流をアップさせるNOを多く分泌するのです。
重炭酸イオンが溶け込んだお湯にのんびり浸かるだけで、NOを増やすことができるのです。
それが「重炭酸温浴法」。
重炭酸温浴法を実践するだけで血流を改善できる秘密は、このNOにあるわけですね。
参考:「冊子わかさ生活」2020年11月号、『若々』2022年特別号