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メノコトトーク_京の名工・ 京友禅伝統工芸士 石塚 文雄さん
遠方を眺めてひとみを休め内側からもしっかりケア
手描きの繊細な表現にひとみの健康は不可欠です

「くっきり見えないと細やかなデザインの友禅染はできませんから」と石塚さん
京の名工・ 京友禅伝統工芸士 石塚 文雄さん(70代)
友禅家として、着物や帯のデザインから染めまで一人でこなしています。日本画家としても活動しており、竹内栖鳳の流れを汲む四条派を継承しています。
日本画は、墨の濃淡や色のコントラストで光の当たり具合を表現するのが特徴です。
日々練習で、何度も試作を重ねてやっと一つの作品ができあがります。友禅においても日本画においても、こだわりは最近の高度な印刷技術をもってしても出すことのできない手描きの味わいを大切に制作すること。それには細かい技法が伴いますし、細部を確認したり、色の違いを表現するには色の濃淡をしっかりと見分けることも必要です。
そのためには、ひとみのケアが不可欠。近くを見ることが多いので、制作の合間に工房の庭の桜の木の緑を眺めて、ひとみをリラックスさせています。
住まいからは遠いのですが大文字山が見えるので、こうしてひとみを休めながら、内側からは『ブルーベリーアイ』でケアしています。手描きならではの繊細な表現を大切に、これからも良い作品を作り続けたいです。
