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中世から現代までのローズの歴史について

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昔から人々が愛し続けてきたローズ。前回は、原始から古代までのローズの歴史を振り返ってみました。今回は、中世〜現在までを振り返ってみたいと思います。

十字軍によってヨーロッパにバラが広がる

古代で、多くのローズを用いていたのは主にローマ。まだ、ヨーロッパまでは広がっていなかったのです。しかし、十字軍の遠征によって変化が生じます。
十字軍の遠征が行われたのは、11世紀〜13世紀ごろ。その頃に、西アジアのローズがヨーロッパに伝わったと言われています。
十字軍がさまざまなローズを自国に持ち帰ったことで、ローズは急速にヨーロッパ諸国に広がっていきました。ロサ・ダマスセナ、ロサ・ガリカ、センチフォリアなどのローズは、この時代にヨーロッパに持ち込まれたと考えられています。

ローズ三昧の王妃・マリーアントワネット

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時は18世紀のフランス。フランスの国王ルイ14世は、大の香り好きとして有名で、毎日ベルサイユ宮殿全体に高価なローズ水を吹きかけたと言われています。
ルイ16世の王妃マリーアントワネットもバラと香水に浸る毎日を送っていたようです。彼女は、ローズとスミレの香りを「自分の香り」だと決めていたそう。しかし、後にその贅沢な暮らしぶりが民衆の反感をかい、フランス革命に向かってしまうのです。

ローズの栽培に貢献!皇妃ジョセフィーヌ

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ローズの栽培が飛躍的に発展し、栽培技術の基礎が築かれたのは19世紀でした。そこに大きく貢献した人物が、ナポレオンの妃であるジョセフィーヌです。
皇妃ジョセフィーヌは、夫のナポレオンが海外遠征をするたびにローズを持ち帰らせたり、世界各地に植物学者や冒険家を派遣し250種もの珍しいローズを集めました。そして、集めたローズでローズ園を造り栽培していったのです。
やがて、ジョセフィーヌは専門の園芸家を雇ってローズの交配も始めます。ここで、ローズの人工交配が初めて成功。フランスに25種類しかなかったローズをなんと4000種までに増やしたと言われています。このことから、ジョセフィーヌは「ローズのパトロン」と呼ばれています。

ハイブリッドティー第一号「ラ・フランス」誕生

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1867年、フランス人ギヨーによって、四季咲き性のハイブリッドティー品種「ラ・フランス」が誕生。これ以降、春から秋まで繰り返し咲く大輪のハイブリッドティーがローズの世界を変化させていきます。
「ラ・フランス」以前に生まれたローズをオールドローズ、以降に生まれたローズをモダンローズと呼ばれるようになりました。

さまざまなローズが誕生!

20世紀後半になると、パステルカラーや茶系、マーブルカラーなど、ローズの色や模様も豊富になりました。形のコロンとした丸いものや花びらがフリル状のものまでさまざま。多くの種類や品種が出回るようになっています。

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いかがでしたか?
今では季節を問わず、ローズを楽しめるのは昔の人の努力あってこそなんです。さまざまな種類のローズを楽しんでくださいね!

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この記事を書いた人

中村 藍

アロマ検定1級保有の美容ライター。美容・健康に関する知識を中心に発信しています。

女性がコーヒーを持って下を向いて微笑んでいる
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