Happy WAKASA Times
メノコトトーク_Nao漆工房 塗師 小畑 直樹さん
50代半ばから塗りの腕が落ちる―そんな通説に負けてられない
健康なひとみを守るのも塗師の大事な使命です

「プロの塗師として様々な作品に挑戦するためにもひとみの健康維持に努めなければ」と小畑さん
Nao漆工房 塗師 小畑 直樹さん(60代)

仏壇、京仏具はあらゆる工程が分業になっていて、1つの仏壇を作るのに10人ほどの職人が関わっています。自分の作業だけ丁寧にやればいいわけではなく、他の職人による作業も頭に入れて阿吽の呼吸で作り上げていかなければいけません。だから、気も遣うしひとみも使う。実はこの業界は50代も半ばを過ぎると塗りが汚くなってくる、というのが常識なんです。年齢に視界がぼやけたり、かすんだりしてくるし、疲れると集中力も落ちます。私ももう60歳なのでなんとかしないと、と『ブルーベリーアイ』を選びました。
漆の表現は自在で、塗師の技術を生かして、伝統遺産を守ったり、アーティストとコラボしたり、オリジナルインテリアを作ったりと様々な表現作品にも挑戦しています。漆を身近に楽しんでもらうために螺鈿の小物なんかも作っていて、わかさ生活さんでも体験会を開催。これからも塗りのプロとしてまだまだいろんな作品に挑戦し続けたいので、ひとみは大事にしないとね。うちの職人たちにも勧めています。
螺鈿のコースター制作体験
1月25日(土)① 10時〜② 13時30分〜
参加費:2,500円