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暴飲暴食で疲れた胃を七草がゆでリセット!

七草がゆの画像

年末年始は帰省して親族と美味しいものをたくさん食べたり、友人や職場の人と忘年会や新年会をやったり、食べるイベントが増えます。
ついつい食べすぎてしまうイベントが重なり、胃もたれやなんとなくの不調、胃痛や胃炎などを起こす方も。
胃が疲れているなと感じたら、七草粥でリセットさせましょう!
本コラムでは、歴史や効能、食べ方、アレンジレシピをお伝えします。


七草粥ってどんなものなの?

「春の七草」と呼ばれる7種類の若菜と白ごはんで作るお粥です。
七草粥に込められた意味には「無病息災」と「長寿健康」という意味が込められています。

日本の現在の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳と厚生労働省が公表していますが、かつては平均寿命が40歳といった、今では信じられないほど短かった時代がありました。

今ほど医療も進んでおらず平均寿命が短かった時代では、無病息災と長寿健康を強く願いながら七草粥を食べていた方もいたかもしれませんね。

七草粥が食べられるようになった歴史

七草粥が食べられるようになったのは江戸時代のようですが、平安時代にはすでにモデルとなる「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」が伝わっていたとされています。

「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」とは7種類の野菜を入れた中国の汁物料理で、無病息災を願って食べられていたものです。
この「七種菜羹」は、1月7日の「人日」に食べられる慣習がありました。

現在の日本で食べられている七草粥とよく似ていますが、日本では無病息災や長寿健康だけでなく、胃の疲れを労わるためにも食べられています

七草の種類と効能

七草を指すものは以下があります。

  • せり
  • なずな
  • ごぎょう
  • はこべら
  • ほとけのざ
  • すずな
  • すずしろ

上記の7つは野菜や野草で、以下のような効能があります。

せり

七草がゆの画像

せりは、爽やかさと独特な香りが特徴の野草です。
胃を丈夫にしたり、おなかの調子を整えたり、食欲を増進させたりといった効能があります。
鉄分も豊富に含まれているので、貧血になりやすい方の対策にもおすすめです。

せりは「競り勝つ」の意味が込められた縁起物。
受験前のお子様と食べれば願掛けにもなりそうですね。

なずな

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なずなは、独特の甘味が特徴の野草です。
胃腸の調子を整えたり、解毒作用や利用作用があったりといった効能があります。
暴飲暴食によるむくみが気になっている方にピッタリです。
ビタミンCも豊富なので、肌の調子を整えたい方にもおすすめです。

なずなには「撫でて汚れを落とす」の意味が込められています。
新年を気持ちよく迎えられそうな縁起物ですね。

ごぎょう

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ごぎょうは、咳やたんといった喉の不調に良いとされている野草です。
冬は喉が乾燥しやすいので、風邪予防の対策にピッタリです。

ごぎょうは「御形」と書き「仏様の体」を意味する縁起物です。
ご利益をもらえたり、見守ってもらえそうな感じがしますね。

はこべら

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はこべらは、腹痛薬として使われていたり、胃炎に効果があるとされていたりする胃腸に優しい野草です。
ビタミンAやB、Cが豊富に含まれているので、免疫力のアップや疲労回復、肌の調子を整えるなどの効果が期待できます。

はこべらには、「繁栄がはびこる」→「繁栄が広がる」の意味が込められていて、景気がよくなったり子孫が繁栄したりといった縁起物とされています。

ほとけのざ

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ほとけのざは、胃を健康で丈夫にしたり、食欲を増進したりといった効能があるとされている野草です。
食物繊維やビタミン類も豊富なので、便通の調子を整えたい方や健やかな体を目指したい方におすすめです。
抗酸化作用が高いので、体の内側から若々しくいられる効果も期待できます。

ほとけのざは、仏様の台座に似た葉の形が由来で名付けられた縁起物です。

すずな

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すずなは「かぶ」のことです。
でん粉消化酵素のアミラーゼが、消化を助け胃腸の調子を整えてくれます。
しもやけにも効果があるとされているので、1月の寒い時期のしもやけ対策にもおすすめです。

すずなは「神を呼ぶ鈴」の意味が込められている縁起物。
お家に神様が来て、家族みんなを見守ってくれるかもしれませんね。

すずしろ

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すずしろは「大根」のことです。
分解酵素が複数含まれているため、消化を助けて胃腸の調子を整える効果が期待できます。
また、食物繊維やビタミンCも豊富です。
他にも、冷え性や頭痛や発熱にも効果があるといわれています。

すずしろには清白の意味があります。

基本的な食べ方

味付けは少量の塩のみでとてもシンプル。
もし、青臭さが気になる方は、先に七草を茹でてからお粥に混ぜるのがおすすめです。

七草粥の味が苦手なお子様がいるなら、ごま油や卵、梅を入れると食べやすくなるのでおすすめ!
ごま油を入れることで香ばしい中華風のお粥に風味を変えられます。
卵は味がまろやかになるのに加えて栄養価もアップ!
梅は胃腸を整える効果があるので、年末年始の胃腸を労わる効果がさらにアップできますよ。

七草粥を食べて健康な一年を願おう

胃腸の弱りは免疫力が落ちる要因にもなるので、1月7日にぜひご家族の皆さんで食べて良い一年を迎えましょう!

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