わかさのOshi-log(おしログ)
自宅で簡単!見る力も集中力もUP!ビジョントレーニングのススメ
「ぼんやりして集中できない」
「新聞や本の同じ行を繰り返し読んでしまう」
「人や物とよくぶつかってしまう」
こんな悩みを抱えていませんか?
"見る力"を鍛えるビジョントレーニングには、こういった悩みを感じにくくする効果が期待できます。
ビジョントレーニングは、難しい道具も専門知識もいらず、自宅で気軽にできるのが魅力。
アスリートからも注目されており、目だけでなく、頭のスッキリ感や集中力にもいい影響があるといわれているトレーニング方法なんです。
ビジョントレーニングの意味や期待できる効果、そしてすぐに始められる簡単な方法までを、わかりやすく紹介します。
「目が疲れやすい」「集中力が続かない」「車の運転が苦手」など感じている方は、ぜひお試しください!
プロボクサーの練習法で注目されたビジョントレーニング
ビジョントレーニングが世間に広まったのは、元プロボクサーの村田諒太選手が練習に取り入れていると話題になったのがきっかけです。その話を聞くと、「スポーツ選手のためのトレーニングなの?」「なんだか難しそう」というイメージを抱くかもしれませんね。しかしビジョントレーニングは、誰もが日常生活の中に取り入れられ、役立てられる方法なんです。
"見る力"を鍛えるビジョントレーニング
ビジョントレーニングで鍛えるのは、"見る力"です。「視力には自信がある!」という方も多いかもしれませんが、実は視力と"見る力"は別のもの。視力は、止まっているものがどれだけハッキリ見えるかを示す数字です。一方、"見る力"は、動いているものを追ったり、周辺の物に気づいたり、瞬時にピントを切り替えたりする力。このような"見る力"が衰えていると、たとえ視力が高くても「疲れやすい」「集中できない」と感じるようになってしまいます。ビジョントレーニングで鍛えられるのは、まさにこの"見る力"なのです。
見る力=目と脳・体の連携プレー
"見る力"は目そのものではなく、"目と脳"や"目と体"が連携することで発揮されます。目は外界からの情報を真っ先に受け取る器官。高い視力で情報をいち早く受け取れたとしても、目と脳、目と体の連携が悪ければ、その情報を生かすことはできません。つまりビジョントレーニングは、目から受け取った情報を脳や体で活用しやすくなるトレーニングともいえるのです。
さらにビジョントレーニングによって目の周りだけでなく、脳の血流が良くなることもわかっています。
期待できる効果と日常でのメリット
ビジョントレーニングには具体的にどんな効果が期待でき、日常生活にはどんなメリットがあるのか、詳しく解説します。
目の動きがスムーズになる
ビジョントレーニングには、動いているものを目で追いやすくなる効果が期待できます。たとえば、電車の窓から流れる風景や子どもの動く姿など、絶えず動いているものからピントを外さずに追えるようになる感覚です。これは目を動かす"筋肉"や"動き続けるものに対して素早く視線を向ける力(眼球運動)"が鍛えられるためです。視線の移動がスムーズになると、文字を読むスピードや正確さにも良い影響を与えてくれます。
考えるスピード・集中力アップ
目で得た情報を脳で処理するスピードが上がると、「見て→判断して→行動する」という一連の流れがスムーズにおこなわれるようになります。また"目から入った情報を正確に処理する力"を鍛えられると、周りのノイズ(余計な情報)をカットできるため、集中力アップの効果も期待できるのです。 *1
具体的には、
●読書中に周囲の物音が気にならなくなる
●スポーツで結果が出やすくなる
●車の運転がスムーズになる
といった変化を実感できる可能性があるんですよ。
自宅でできる!簡単ビジョントレーニング
ここからは、自宅で簡単にできるビジョントレーニングの方法をご紹介します。まずはウォーミングアップから始め、基本となる5種類のトレーニングに取り組んでみましょう。
力が入らないようリラックスして、頭を動かさず目だけを動かすことを意識してください。
※目に病気がある方は、トレーニングの実施について主治医にご確認ください。
※目を動かし始めて目の痛みを感じることがあったら、中断して眼科を受診してください。
目の体操でウォーミングアップ
1.肩幅よりも少し外側に両手を構えたら、顔を動かさずに左右の指標へと視線を移す
2.手の位置を顔の上と下に変え、同じようにゆっくり上下に視線を動かす
3.片腕を前に出して、腕をゆっくり伸ばし、指標を目で追う。今後はゆっくりと指標を近づけピントの合うところで止める
各10回ずつを目安に行ってください。仕事や勉強の前や目が疲れたと感じるタイミングで行うのもおすすめですよ。
追従性眼球運動トレーニング
見たいものの動きを捉える力を鍛えるトレーニングです。
動体視力や反応速度が向上が期待できるので、球技系のスポーツをされる方にもおすすめ。
<こんなお悩みにおすすめ>
●本や新聞を読んでいると行を飛ばしたり、どこを読んでいたかわからなくなる
●球技系のスポーツが苦手
●文字をきれいに書くのが苦手

跳躍性眼球運動トレーニング
ある一点から別の点まで、視線を素早く移す力を鍛えるトレーニングです。
<こんなお悩みにおすすめ>
●本や新聞を読んでいると行を飛ばしたり、どこを読んでいたかわからなくなる
●球技系のスポーツが苦手
●文字をきれいに書くのが苦手
●テレビや雑誌などの内容を手元のメモに書き写すことが苦手、もしくは間違いが多い

両眼のチームワークトレーニング
両目を寄せたり離したりする力を鍛えることで、両目の焦点を素早く合わせ、距離感や立体感をつかみやすくします。
<こんなお悩みにおすすめ>
●人や物によくぶつかる
●左右の視力差がある
●目が疲れやすい
●物が二重に見えることがある

視空間認知トレーニンググ
見本を見て再現したり、過去に見たものの記憶からそのイメージを再現したりする力を鍛えます。7つのピースを組み合わせてさまざまな形を作る「テングラムパズル」や、ピンの付いた板に輪ゴムをかけて図形や模様を作る「ジオボード」などがおすすめのトレーニング方法です。
<こんなお悩みにおすすめ>
●人や物によくぶつかる
●絵や図形を描くのが苦手
●漢字や人の顔をなかなか覚えられない
●探し物が苦手

眼と体のチームワークトレーニング
目と脳、体の連携力を高め、イメージどおりに体を動かすことを目指すトレーニングです。スポーツのパフォーマンスや細かい作業の精度向上、そして日常生活での動作がスムーズになることが期待できますよ。
<こんなお悩みにおすすめ>
●文字をきれいに書くことが苦手
●運動やダンスが苦手
●スポーツのパフォーマンスを向上したい
●ダンスが苦手

日常生活で体の動きづらさや集中力の続かなさを感じたとき、「見る力」を整えつつ鍛えるビジョントレーニングは、手軽に取り組める方法です。特別な道具は必要ありません。ご紹介した目の体操だけでもOK!習慣にすることが何よりも大切です。家族やお友達とゲーム感覚で楽しんでみるのもいいですね。ちょっと快適な毎日のために、無理のない範囲でビジョントレーニングを取り入れてみてくださいね。
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