前回までに、1日に必要な水分量、水だけでなくミネラルも摂ることが大切ということをお伝えしてきました。

1日に飲み物から1.2Lは飲むようにする、
汗をかいたときには量を増やして塩分もしっかり補給する。

「なるほど、じゃあ夏の水分補給は全部スポーツドリンクにしたらよいのでは...！？」
と考えた方、もしかしていらっしゃるのでは？？

実はちょっと注意してほしいこともあるのです。
第3回目では、気をつけたいスポーツドリンクの飲み方を紹介していきますよ。

◆ 簡単にわかる！飲み物の中の砂糖量

スポーツドリンクなどの飲み物を買ったら、ラベルの栄養成分表示に注目してみてください。
あるところの数字を見れば、ざっくりとした砂糖がどのくらい含まれているかという計算が、誰でも簡単にできちゃいますよ。
その見る部分とは「炭水化物」！

例えば、「炭水化物　5g(100mlあたり)」のスポーツドリンク1本(500ml)の砂糖の量を計算してみましょう。
飲み物の中の炭水化物とはほぼ砂糖のこと。
100mlあたり5gなので、1本(500ml)に含まれている砂糖の量は、
5×5＝25g　となります。

一般的なスポーツドリンク1本(500ml)には、砂糖が20～30gほど含まれています。
一日の目安の水分量1.2Lをすべてスポーツドリンクで摂ったとしたら...
飲み物だけで60gもの砂糖を摂ることになってしまい、ごはんお茶碗1杯分ものカロリーに相当します。

知らないうちにこんなにカロリーをとっていたらびっくりですよね。

◆ 意外な落とし穴。ゼロカロリーにも気をつけて！

「知らないうちにカロリーを摂りすぎるかもしれないなんて...！」
それならゼロカロリーを選んだら大丈夫だ！と思うかもしれません。
「ゼロカロリー」というのは実は、100ml当たりの成分量が5kcal未満の場合「0」と表示できるため、
全くカロリーがないというわけではないのです。

ここまで、いろいろとお話してきましたが、水分補給もミネラル補給もどちらも大切。

・朝起きたときやお風呂上りには水分補給
・普段の生活の中での水分補給は水やお茶
・日中外出している時や、汗をたくさんかいた時はスポーツドリンクでミネラルも補給

ちょっとした工夫で正しく水分補給をして
この夏を元気に乗り切りましょう