紫外線には種類があることをご存知でしょうか？
地上に届く紫外線は「UVA」と「UVB」の2種類。それぞれに特徴があり、肌に与える影響にも違いがあります。

【UVA】の特徴

•波長が長く、肌の奥「真皮」まで届く
•ガラスや雲を通過する
•しわ・たるみなどの肌老化（光老化）の原因に

UVAは1年を通して降り注ぎ、晴れの日はもちろん、曇りや雨の日でも注意が必要です。

【UVB】の特徴

•波長が短く、肌の表面「表皮」にダメージを与える
•日焼け（赤くなる・黒くなる）の主な原因
•炎症やシミ、そばかすを引き起こす

UVBは、特に春～夏にかけての強い日差しに多く含まれるので、早めの対策をしましょう。

目に与える影響「見えない日焼け」に注意！

私たちの目も、紫外線に日常的にさらされています。
意外と見落とされがちですが、目は唯一むき出しの臓器。常に紫外線にさらされている器官なのです。
UVAやUVBは、角膜や水晶体、網膜にまで影響を及ぼすことがあり、以下のような目の疾患のリスクが高まるとされています。

▪️紫外線角膜炎（雪目・雪眼炎）
強い紫外線に長時間さらされた時に見られる急性の角膜炎。
目の充血、目がゴロゴロする、涙が出る、目が痛くて開けられない、まぶしい、目がかすむ、見えにくいなどの症状が現れます。

▪️白内障
水晶体が濁って視界がぼやける病気。
加齢や生活習慣、長年の紫外線の蓄積が発症の一因になることがわかっています。

▪️翼状片
結膜（白目部分）が黒目に向かって伸びてくる病変。
屋外活動が多い人ほど注意が必要です。

▪️黄斑変性
網膜の中心がダメージを受け、視野の中心が歪んだり暗くなったりする加齢性の病気。
加齢、喫煙や暴飲暴食などの生活習慣以外に、紫外線も影響しています。

目に入る紫外線で肌が黒くなる！？

さらに注目したいのは、目に紫外線が入ると、脳が「日差しを浴びている」と誤認し、肌にメラニンを作るよう指示するという点です。肌をしっかりカバーしていても、「目からの紫外線」によって肌が日焼けモードに入ってしまう可能性があります。

サングラス選びのポイント

1.UVカット機能があることは必須
紫外線99%以上カットのものを選びましょう。

2.色が濃すぎないものを選ぶ
濃い色は瞳孔が開きやすく、かえって多くの紫外線を取り込んでしまうことがあります。
薄めのブラウンやグレー系のレンズがおすすめです。

3.目をしっかり覆うことのできるデザイン
サイドからの光の侵入を防ぐ大きめフレームやカーブ形状がおすすめです。

4.ブルーライト・近赤外線もカットできると尚良し
紫外線とあわせて、目の疲れなど心身に影響を与えるブルーライト。肌の深部に影響を与える近赤外線の対策もできるサングラスなら、さらに安心です。

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さらにサングラス＋帽子・日傘の併用が理想

サングラスだけでは防ぎきれない、上から降り注ぐ紫外線も対策できればより安心です。
そこでおすすめしたいのが、UVカット機能付きの帽子や日傘の併用です。

•帽子：つばが広めで、UVカット加工がされたもの。
•日傘：内側が黒色でUV反射を抑え、外側はUVカット効果のある素材のものが効果的。

これらをサングラスとセットで使うことで、目・肌・髪・首筋などの広範囲をしっかりと守ることができますよ。

食事に"抗酸化力"を取り入れる

紫外線によるダメージは「サビつき」によって進みます。ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、ルテインやアントシアニンなど、抗酸化作用のある栄養素を意識的に摂りましょう。
＜おすすめ食材＞
-緑黄色野菜（にんじん、ブロッコリー、パプリカ、パセリ、かぼちゃなど）
-果物（ブルーベリー、キウイ、アセロラなど）
-ナッツ類やオリーブオイル（ビタミンEが豊富）

外出は早朝や夕方がおすすめ

夏場は紫外線が強くなる10〜14時を避けて、涼しい時間帯に散歩や買い物を済ませましょう。早朝夕方でもサングラスや帽子は忘れずに！