わかさのOshi-log(おしログ) わかさのOshi-log(おしログ)

わかさのOshi-log(おしログ)

フィンランド視察日記 4:森と食卓で出会った、ベリーと暮らす国

こんにちは!キムです!
コラムの前にまず、皆さんへの感謝の挨拶を伝えたいと思います!

前回の【夏のロヴァニエミとヘルシンキで見つけた「暮らしのかたち」】を読んでくださった皆さん、たくさんの感想ありがとうございます!

  • フィンランドの夏の風物詩のコラムは、あまり知らなかった夏の様子、読書が文化となっている素敵な国なのがよく分かり、行ってみたくなりました。またこのようなコラム、期待しています。
  • フィンランドの魅力を沢山味わうことができて良かったです!私もフィンランドに行ってみたいと想うようになりました。素敵な国ですね...!
  • フィンランド視察日記はとても興味深く読みました。知らない日常生活がとても羨ましく訪れてみたいと思いました。
  • フィンランドについて紹介された記事がいつも楽しみです。
  • フィンランド視察は‥日頃行けないところなので写真で伝えて下さることは‥とても良いと思いました...。お疲れ様です。

など、他にもたくさんいただいたお声を1つ1つ喜びながら読みました!( ;_; )感動の涙です。
皆さんの感想から力をもらい、今回もフィンランド視察日記4回目を頑張ってご紹介いたします!٩( 'ω' )و

今回の視察日記では、ヌークシオ国立公園でのビルベリー摘み体験や、そこから感じたフィンランドの自然と食のつながり、そして夏に楽しみたいフィンランドならではの味覚についてご紹介します。


ヌークシオ国立公園でベリー摘み体験!


ヘルシンキから車で1時間ほど。
「ヌークシオ国立公園」には、広大な森と湖が広がり、まるで物語の中に入り込んだような風景が続きます。
夏になると、フィンランドの人々はこの自然の中でハイキングをしたり、湖で泳いだり、散歩を楽しんだりしながら、短い夏を満喫しているのだそうです。
でも!私たちはブルーベリーアイの原材料であるビルベリーこの目で見てみたい!!が強いわかさ生活人!
7〜8月になると、野生のビルベリーがあちこちに実るので収穫体験をしてみることに。

メイン画像 メイン画像 メイン画像

ビルベリーとの"にらめっこ" 、収穫 "簡単"じゃなかった!

「ベリー摘み」をイメージしたら、私はもっと"わんさか"採れるのかと思っていました。
でも実際は全然違って、"ぽつんぽつん"と地面近くに小さく実っていました。
森の中に点在していて、まるで「見つけてごらん」と言わんばかり。
しゃがみ込んで葉の下をのぞき込んだり、足元を丁寧に探したり...
ひと粒、ひと粒を見つけるたびに、ちょっとした達成感がありました。٩( 'ω' )و

メイン画像

ベリーピッカーで収穫!

今回の収穫では、ベリーピッカーという器具も使ってみました。
「これなら簡単にいっぱい採れるかも!」と思ったら、意外と難しい...(笑)

▼このくらい集めるにもかなり時間がかかりました。(実はみんなの分を分けてもらってます!笑( ˊ˂˃ˋ )  )

メイン画像 メイン画像

割ってみると中までしっかり青紫!手も口のまわりも、うっすら染まってしまいました(笑)

森を壊さないルールと、手摘みの意味

実はフィンランドの森でベリーの収穫はすべて手作業。自然環境を守るためにトラクターや機械などの使用は禁止されています。
森を荒らすことなく、自然と共存しながら収穫するのがフィンランドのスタイル。
だからこそ、ひと粒、ひと粒を人の手で摘むという行為には、自然への敬意と手間が込められています。
「この実が育つまでに、どれだけの自然の時間が流れてきたんだろう」
「これを集めてジャムやサプリメントにするのって、どれほどの量が必要なんだろう」
そんなことを思いながら摘んでいると、ビルベリーがどれほど貴重で大切な存在なのかを、身体で実感することができました。


ベリーは生活の一部


メイン画像 メイン画像 メイン画像

フィンランドでは、夏になるとマーケットやスーパーにフレッシュなベリーが山積みになります。
家庭でも、収穫→食べる→保存(冷凍やジャム)というサイクルが当たり前。
ベリーは季節を感じさせる食材であり、フィンランド人の生活に根づいた文化でもあります。

ベリー以外もおいしいよ!フィンランドの名物たち

ベリーに注目しがちですが、夏のフィンランドは他の食べ物も魅力たっぷり!

・北欧の定番!ミートボールとサンタベリーの絶妙な関係

メイン画像

フィンランドでほぼ確実に出会うのが「ミートボール(lihapullat)」と「サンタソース(こけももソース)」の組み合わせ。
最初は「お肉料理に甘酸っぱいベリーソース?」と驚きましたが、これが驚くほど合うんです!
なぜベリーソースを添えるの?
実は、サンタベリーの酸味と甘みが、ミートボールのジューシーな脂っこさをちょうどよく中和してくれるのです。
まるでお漬物や梅干しのように、こってりしたメイン料理に対しての"口直し"の役割を果たしている感じ。
さらに、サンタベリーは北欧の森で夏〜秋に収穫される野生のベリーで、昔から冬に備える保存食として大切にされてきました。
ミートボールも同じく、日持ちのする定番の家庭料理。
そのため、「お肉 × ベリー」という組み合わせは、長い冬を乗り越えるための知恵から生まれた"保存食どうしのマリアージュ"とも言えるのです。

・幻のベリー「クラウドベリー」とベイクドチーズの絶品コンビ

メイン画像

フィンランドのマーケットやカフェで見かける、もうひとつの印象的なベリーが「クラウドベリー(lakka)」です。
ふわっとした丸みのある黄色い実で、日本ではなかなか見かけない"北の果実"。
その収穫はとても限られており、"黄金のベリー"とも呼ばれるほど貴重です。
ベイクドチーズ × クラウドベリーの食べ方とは、「ベイクドチーズ(leipäjuusto)」の上に、温かいクラウドベリージャムをかけるというもの!
このベイクドチーズは、日本のチーズケーキとはまったく違い、焼き目のあるキュッとした食感のチーズで、温めて食べるのが主流。
ほんのり塩気のあるチーズと、甘酸っぱいクラウドベリーの相性が抜群で、口に入れるとジュワッと広がる北の大地の味。
レストランやカフェでも「デザート」として定番メニューになっており、食後にぴったりの一皿です。

・フィンランドの定番!サーモンスープとライ麦パンのほっとする味

メイン画像

森と湖に囲まれたフィンランドで、地元の人々に長く愛されている定番の味といえば「サーモンスープ(Lohikeitto)」です。
マーケットや家庭の食卓でもよく登場するこのスープは、新鮮なサーモンとじゃがいも、にんじん、玉ねぎなどをじっくり煮込み、仕上げにディルと生クリームで香りとコクを加えた、まろやかでやさしい味わい。
ひとくち食べると、体の芯からほっと温まるような感覚になります。
夏でも朝晩は肌寒くなることのあるフィンランドでは、季節を問わず人気のスープで、カフェの軽食メニューとしても定番のメニューらしいです。
このスープとセットで登場することが多いのが、ライ麦パン(Ruisleipä)!
見た目はずっしりと重く、黒に近い茶色で、しっかりとした酸味と噛みごたえが特徴。
バターやチーズをのせて食べたり、スープに浸してしっとりとさせて味わうことができます。


おわりに


今回の視察では、ビルベリー摘みという体験を通じて、自然とともに生きるフィンランドの人々の知恵と食文化にふれることができました。
自然の恵みを大切にいただき、手間を惜しまず守り育てるその姿勢に、私たちも学ぶことがたくさんありました。

このページをシェアする!
  • LINEでシェアする
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする