わかさのOshi-log(おしログ)
漢方コーディネーターが教える!心身の不調対策レシピ「春野菜の薬膳ペペロンチーノ」
春は新生活がスタートする晴々しい季節です。しかし、生活がガラリと変わることによるストレス、花粉の飛散量が増えるなどのトラブルもあり、心身が乱れやすい季節でもあります。
今回ご紹介するのは、薬膳を取り入れた春野菜のパスタです。薬膳とは、漢方の考えを取り入れた食事をいいます。漢方の考えではそれぞれ食材には性質があり、体調や季節と照らし合わせながら食材を組み合わせて作る料理です。
漢方コーディネーター・薬膳調整士の私が、ご家庭で簡単に作れる薬膳レシピ「春野菜の薬膳ペペロンチーノ」をご紹介します。
ぜひこのコラムを参考にして、不調がおきやすい春も元気に過ごせるようになりましょう!
薬膳の豆知識
薬膳の要素である「五味」「五性」「帰経」について簡単に解説します。
「五味(ごみ)」とは?
五味とはその名の通り味覚に通ずる要素です。
「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」「辛味」があります。
「五性(ごせい)」とは?
五性とは、体にどのような影響を及ぼすのかの性質です。食材の効能を表します。
五性には「寒・涼・温・熱・平」があります。「寒・涼」は体の熱を冷まし、「温・熱」は体を温め、「平」は冷えと熱の中間でバランスが取れている食材です。
「帰経(きけい)」とは?
帰経は、臓器と五味の関係性を表すものです。それぞれの味に影響を与える臓器があると漢方では考えられています。

今回のペペロンチーノに入れる具材の栄養素と効能
今回の春野菜のペペロンチーノには、以下の春野菜を具材として入れています。
- たけのこ
- 菜の花
- 春キャベツ
- アスパラガス
性質をまとめると、以下のようになります。




彩も食材も春感満載!
たけのこ・菜の花・キャベツ・アスパラガスのペペロンチーノ

材料(2人分)
● パスタ麺 200g
● たけのこ 1/4本
● 菜の花 お好みの量
● 春キャベツ 2〜3枚
● アスパラガス 3本
● 水 適量(麺・具材がすべて浸かる程度)
● 塩(菜の花「下茹で用) 小さじ1杯
調味料
● にんにくチューブ 大さじ1
● 塩 小さじ1/2
● 鷹の爪輪切り 1つまみ
● オリーブオイル 40ml
作り方・手順(調理時間:40分)
<下準備>
1. パスタを茹でる鍋に水適量と分量外の塩小さじ1/2を入れて火にかける
2. 小さめの鍋に水適量と塩ティースプーン1杯分を入れ沸騰させる
3. 菜の花を水洗いして根元をカット。(2)の鍋に入れて色が鮮やかになるまで中火で茹でる
4. 色が変わり柔らかくなったのを感じたら、ざるでお湯を切って水で締める
5. 菜の花の水気を絞って2cm程度にカットする
6. アスパラガスを半分にカットする
7. 菜の花に使った鍋に新しく水を入れ沸騰させる
8. (7)の鍋にアスパラガスを入れ、細いものは1分半、太いものは2分30秒下茹でする
9. アスパラガスが茹で上がったら2〜3cmにカットする
10. たけのこを厚さ3mmの短冊切りにする
11. キャベツを2.5センチ〜3cm角にざく切りする
<調理>
1. 準備(1)のお湯が沸騰したら、パスタを入れてメーカーが提示する目安時間に合わせて茹でる
2. フライパンにオリーブオイル、にんにくチューブ、鷹の爪を入れて香りが立つまで火を入れる
3. キャベツとたけのこを炒める
4. キャベツと筍に火が通ったらアスパラガスを入れる
5. 5分程度炒めたらパスタ麺を入れて絡ませる
6. お皿に盛り付ける
7. 最後に菜の花をのせて完成
薬膳レシピで春もいきいきと過ごそう
春は自律神経の乱れによるイライラ、むくみやだるさ、便秘、食欲減退が起きやすかったり、花粉の影響による不調や肌トラブルなどが起こりやすい時期です。
そのため、春の薬膳レシピでは、気を補う食材や各症状の緩和や解消が期待できる食材を選びます。
ぜひ、たけのこ、菜の花、春キャベツをたっぷりと入れたペペロンチーノで、元気に過ごしましょう。