わかさのOshi-log(おしログ)
【眼科専門医に聞きました】 巷でよく聞く「アイフレイル」ってなあに?
皆さんは「アイフレイル」をご存じでしょうか。
紫外線量が増えるこれからの時期は眼の老化現象である「アイフレイル」を進行させてしまう可能性も。
そこで前回に引き続き、アイフレイルアドバイスドクターとして2つの医院で診療されている眼科専門医 浅野 浩一先生に、紫外線とアイフレイルの関係や対策法を伺いました。

最近よく聞く「アイフレイル」とは何ですか?
「アイフレイル」とは加齢に伴って眼の機能が衰えていく状態で、病気の一歩手前の事です。
ひと昔前までは「老化なら仕方ない」という認識でしたが、今は予防することで眼の健康寿命を少しでも延ばしましょう、という考え方に変わってきています。
予防意識を持ち、小さな異変に気づく事が健康的な毎日への第一歩となります。
「アイフレイル」にも紫外線は関係があるんですか?
はい。紫外線も老化を進める一因なので強く関係しています。
とはいえ実際に症状が出て生活に支障が出るまで受診されない方が多いので、眼科では眩しさなどが気になり始めたら受診するようお伝えしています。

以前と比べてこんな症状はありませんか?
・明るいところでまぶしい
・目が乾燥する
・夕方になると見にくくなる
・小さい文字が見にくい
・瞬きをしないとよく見えない
眼科に置いてある「アイフレイルチェックシート」などでも手軽に眼の状態をチェックできますし、何より予防意識を持つことが重要です。
40歳を過ぎたら定期的な眼科検診をおすすめします。

最後に眼の健康を気にする読者にメッセージをお願いします
眼の病気は一度かかると治療が長引いたり高額医療が負担になる場合もあります。
しかし、残念ながら眼の健康意識はまだまだ薄く、症状が悪化してから眼科にこられる方が大多数です。
手術に踏み切るのを戸惑っていた患者さんは、生活が不便になったり「見たい気持ち」が出てからようやく手術を決める方もいます。
このように生きる活力につながっているのが眼の健康です。
人生100年時代を健やかに過ごすために、何歳からでも遅いということはありません。
今から予防意識を持って過ごしていきましょう。

