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寒い季節~ヒートショックに気を付けて~

冬になると「ヒートショック」の危険性について聞く機会が増えるのではないでしょうか。
高齢者がなりやすいと言われていますが、若い人でも油断できません。

女性が寒そうにしている

高齢者がヒートショックになりやすいといわれているのは、老化のせいで血管の柔軟性がなくなることで高血圧になり気温の変化に順応できないからと言われています。

暖房がついていて暖かい部屋から、寒い浴室に移動すると急激な温度差を感じるのが普通です。
それで、寒さに対応するために体温調節のため筋肉を震わせて体温をあげようとします。
それと同時に血管を細くして体の熱を外に逃がさないようにし血圧が上昇。
しかし、そのあと温かい湯につかることで血管が拡張し血圧が低下します。
そしてそのあとに浴槽から出るとまた寒さに対応し血圧が上昇するという短い時間で急激な温度差に対応できなくなりヒートショックを起こしてしまいます。

ヒートショックになる仕組み

20代~40代の人でもお風呂から上がると立ちくらみやふらつきを感じる人もいるようですので、決して油断しないようにしましょう。


ヒートショックの予防

脱衣所や浴室を温かくする
  • 脱衣所に暖房を入れる
  • 浴槽のふたを開けておく
  • 入浴前に浴室全体にシャワーをかけて温度を上げておく

できるだけ部屋と脱衣所、また浴室の温度差がないように事前に暖房をつけておくことは効果的と言われています。
暖房器具がなかったり、暖房をつけっぱなしにするがもったいないと思うのであれば、太陽がまだ出ている日中にお風呂に入ることもおすすめです。

かけ湯する

長い時間の入浴を避ける

  • お湯の温度は41℃以下に
  • 入浴時間は10分程度
  • 半身浴がおすすめ

お湯が42℃以上だと交感神経が刺激され、血管が収縮し血圧は上昇します。
また10分以上つかっていると血圧が逆に下がってしまいます。
血圧が急激に上がったり下がったりすることが、体に負担をかけてしまいます。

かけ湯する

かけ湯をする
心臓の遠いところからかけ湯する
足→おなか→胸の順番に

かけ湯をすることで、体が徐々に温度差に慣れていきます。
心臓に遠い足先や手足からお湯をかけていきましょう。

水を飲む

水をしっかり飲む
入浴前後にコップ1杯程度の水分補給をして、脱水症状を予防する

体内の水分が失われると、血液が濃縮され、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなってしまいます。
入浴前後は充分な水分を補給しましょう。

薬、お酒を飲んだ後、食後すぐは入浴を避けましょう

こんな時は入浴を控えよう

  • 食べて1時間以内
  • アルコールを飲んだ後
  • 薬を飲んだ後

食後は消化のため血液が消化器官に集まり、血圧が低くなります。
その状態で入浴すると、さらに血圧が上下してヒートショックの危険を高めてしまいます。
食後一時間くらいはお風呂を控えましょう。

アルコールを摂取すると血圧が一時的に下がるため、入浴によって体が温まると血圧がさらに下がり、意識を失ったり、目の前が真っ暗になる場合があります。また、アルコールによって判断能力や体の反応速度も低下しているため、適切な対処ができない可能性も高くなります。
お酒のあとの入浴は避けましょう。

精神安定剤や睡眠薬など意識レベルが低下させる副作用があるもの、副作用で低血圧になる薬を飲んだならお風呂に入るのは危険です。飲用前に入浴しましょう。


自分だけではなく、一緒に住んでいる家族のヒートショックにも注意!

ヒートショックというとお風呂のイメージがありますが、トイレなどの場所でもなる可能性があります。
これからどんどん冷え込む季節
自分だけではなく家族の行動もよく観察しておくなら不測の事態にも対応できるでしょう。
お風呂に入るときは声をかける、お酒を飲んだ後に入浴しないように注意する、家の中で激しい温度差がないようにみんなで注意していくなどの心掛けが大切です。
ヒートショックによる心臓発作や脳梗塞というケースだけではなく、意識もうろうとしてお風呂で溺れてしまうというケースも多くみられます。
「自分は若いので大丈夫」と思わずに、最悪の事態を避けるために気を付けていきましょう。

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