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【連載】孤独死にビビった女が婚活3ヶ月で神旦那をつかむまで

【第2話】マザコン公務員にママさんバレー男子!? 怒濤の「クセ強メンズ」お見合いロード

登場人物紹介

  • ササヤマさん(語り手):関西在住の30代。29歳の冬、インフルエンザによる「孤独死の恐怖」から結婚相談所に電撃入会。奇跡の「おっぱい盛り写真」を武器に、短期決戦の婚活ロードを爆走中。
  • お姉さんアドバイザー(店長&清水さん):ササヤマさんを温かく、時に力強くバックアップする最強の味方。
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奇跡の写真が引き寄せた、怒濤のお見合いスケジュール

奇跡の「ケツプリ・おっぱい盛り」のプロフィール写真が公開されるやいなや、私のスマホにはお見合いの申し込みがポンポンポンと届くようになりました。

「よし! 半年パック(キャンペーン割引)の期間内に絶対に終わらせる!」と決めていた私は、最初からエンジン全開。毎週土日はすべてお見合いデートで埋めるという、超過密スケジュールを組みました。

過密なお見合いスケジュールを組むササヤマさんとアドバイザー

結婚相談所のルールはとても明確です。

まずはホテルのラウンジや落ち着いた喫茶店の入り口で待ち合わせ、30分〜1時間ほどお茶をしながらおしゃべりをします。ちなみに、お見合い時のカフェ代は「男性が女性の分も支払う」という、ちょっと昭和レトロでスマートなルールになっていました。

「よし、どんな素敵な人と出会えるかな!」

期待に胸を膨らませて挑んだ第1戦。しかしそこから、私のツッコミスキルが限界突破する「クセ強メンズ」たちとの、怒濤のバトルが幕を開けたのです。

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クセ強メンズ①手土産はプロ級!でもデート先は「ママ決定」の公務員くん

記念すべき最初のお相手は、真面目そうな公務員の男性でした。

実家は京都で代々続く老舗らしく、私立の学校を出て大事に育てられたことが伝わってくる、おっとりとした知的な雰囲気の方です。

初対面のお見合いは、お互い緊張しつつも無難に終了。帰り際、駅の前で解散するときに、彼がスッと袋を差し出してきました。

お見合い相手の公務員くんから手土産を受け取るシーン

「これ、今日のお礼に。よかったら食べてください」

中身は、彼の地元の上品なお茶菓子。

私は「えっ! 1回目から手土産をくれるなんて、なんて気が利くしっかりした人なんだろう!」と大感動しました。

(後から思えば、『1発目に手土産を渡しておけば、さすがに女性側も次を断らないだろう』という、彼なりのなかなかに計算された必勝テクニックだったようです。やるな......!)

相談所のシステムでは、お見合い後に「もう一度会ってみたい(友達から始めたい)」とお互いがボタンを押すと、初めて相談所を介して電話番号が開示されます。私は手土産の好印象もあり、迷わず「友達からスタート」を承認。無事に連絡先を交換しました。

ところが......。

待てど暮らせど、彼から一向に連絡が来ません。

(え、自分から手土産まで渡しておいて、この放置プレイは何......?)

しびれを切らした私は、相談所の担当である清水さんに「あの、彼から全然連絡が来ないんですけど......」と愚痴をこぼしました。

するとプロのお姉さんたちは「あら! すぐ裏からつついとくわ!」とスピーディーに対応してくれ、数日後、ようやく彼から「お久しぶりです」とLINEが届きました。

(今思えば、あの連絡のない期間、彼はすべてお母さんに『次どうしたらいい?』と相談していたのかもしれません)

やっと実現した、1日デート。

しかし、会話を重ねるうちに、彼の背後にそびえ立つ「巨大な影」に気づき始めました。

ササヤマ:「休日はどんなことをされているんですか?」
公務員くん:「そうですね。普段は母がご飯を何品か作ってくれるので、それを家で食べてのんびりしています」
ササヤマ:「へえ、お母さんお料理上手なんですね。ご旅行とかは行かれますか?」
公務員くん:「はい、行きますよ。まあ、行き先やプランは、すべて母が決めてくれるんですけどね」

旅行プランもお母さんが決めることをドヤ顔で語る公務員くん

お、お母様......!!

会話のあらゆる隙間に、まるでレギュラーメンバーのように「母」が登場するのです。

極めつけは、デート終わりのカフェでのお会計でした。

お互いに自分の分を出す雰囲気だったので、私が『あ、じゃあまとめて払っておきましょうか?』と財布を出すと、彼は『あ、じゃあお願いします』とあっさり。自分の分を出す気配もなく、支払いは私に丸投げ。

(えっ......お前、それでいいんかい!? 手土産のあのスマートさはどこ行った!?)

お見合いのカフェは男性もちというルール外とはいえ、なんだかモヤモヤ。

おそらく、普段のお買い物もすべて「ママ」にお金を出してもらっていたのでしょう。自分からお財布を開く、という概念がスリープ状態になっているようでした。

その後、LINEで「次は僕の地元のおすすめスポットを紹介しますね!」と呑気なメッセージが届きましたが、時すでに遅し。

「返信が遅すぎるし、ママの影が濃すぎるわ!」と心の中で叫び、私はスマホの「お断り」ボタンを静かにタップ。1人目のママ仕様メンズは、ここでクローズとなりました。

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クセ強メンズ②お母さんの「ママさんバレー」に同行する26歳男子

気を取り直して臨んだ2人目は、26歳の年下公務員くんでした。

彼もまた、私立の学校を出て大切に育てられた、育ちのよさそうな素朴男子です。

「年下だし、今度こそフレッシュな会話が楽しめるはず!」

そう期待して、お見合いの席で定番の質問を投げかけました。

ササヤマ:「土日はいつも何をして過ごしているの?」
素朴男子:「あ、休日は、母と一緒にママさんバレーに行ってますね」

......一瞬、私の耳がバグったのかと思いました。

ササヤマ:「えっ、ママさんバレー? あなたがコーチをして教えているの?」
素朴男子:「いえ、違います。母のバレーの練習に、ただついていくだけです」

ついていくだけ......!?

お母さんのママさんバレーの練習についていくだけだと語る26歳男子

26歳の健康な大人の男性が、休日に、お母さんのママさんバレーの練習を体育館の隅でじっと見守っている図を想像し、私の脳内ツッコミセンサーが激しくアラートを鳴らしました。

(なんでやねん!どうして連続でママっ子が来るの!? 私、ママっ子ホイホイなん!?)

さすがにこれは時間がもったいない。お母さんのぬくもりから自立できていない男性との未来は描けないと判断し、彼に対しても即座に「お断り」を選択。婚活のシビアな現実を、肌で感じ始めていました。

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クセ強メンズ③:喫茶店の入り口で「タバコ嫌い」を理由にフリーズする看護師さん

「次こそは、お母さんから自立した大人の男の人に会うぞ!」

そう決意して挑んだ3人目のお相手は、医療の現場で働く看護師の男性でした。

プロフィール写真では清潔感があって良さそうに見えたのですが、当日、待ち合わせ場所に行ってみて少し嫌な予感がしました。髪の毛がなんだかモサモサしていて、写真の爽やかさはどこへやら。

さらに、彼が「こんにちは」と口を開いた瞬間、私の心の中でツッコミが走りました。

(うわ......声が、ヘリウムガスを吸ったみたいにハイトーンや......!)

独特のハイトーンでどこか落ち着きのない声に、初手からちょっと圧倒されてしまいました。

相手とお見合いを行う喫茶店(私はこれで3回連続、同じ喫茶店を指定されていました。すでにお店の人に顔を覚えられているレベルです。実は、結婚相談所が不慣れな男性に提案するのはいつも同じお店なんです。)の入り口に差し掛かったとき、大事件が起こります。

彼は店に入る直前、急に仁王立ちになり、険しい顔で言いました。

ハイトーン:「ここって、タバコが吸えるお店ですか?」
ササヤマ:「ええと、たしか分煙だったと思います」
ハイトーン:「僕、タバコが本当に大嫌いなんで。ここに入るの嫌です。違う店に行きましょう」

そう言うと、彼は喫茶店の入り口で、お店のスタッフさんが「いらっしゃいませ」と案内しようと待っているのもお構いなしに、くるりとUターン! あっという間にお店を出て行ってしまったのです。周囲に漂う不穏な空気。

(いや、お店の人が目の前で待ってるんやから、『やっぱり他に行きます』って一言言ってから動こうや! あと、私ここ3回目やから、変な空気にするの本当にやめて!!)結局、凍えるような寒さの中、私たちは代わりのカフェを探して街をさまよう羽目に。

寒空の中代わりのカフェを探して街をさまようササヤマさんと男性

やっと入ったカフェでも、会話は終始盛り上がらず。彼は「実家でお母さんと暮らしていて、畑を見に行ったり、看護の仕事をしたりして、自分は本当に元気なんです」といった話を、あの独特のハイトーンボイスで一方的に語り続けるだけ。

お見合いが終わり、解放された瞬間、私はドッと溢れ出る疲れを感じて白目を剥いていました。

(結婚相談所って、本当にまともな男の人おるん......? このままクセ強メンズに時間と体力を奪われ続けたら、私の精神が持たないんやけど......!)

身元が保証されている安心感はあるものの、3連続のトンデモデートに、私の婚活モチベーションは早くも風前の灯火。

「もう誰かに選んでもらうのを待つのはやめよう。次は、自分からプロフィールを検索して、本気で気になる人にアプローチする!」

そう決意した私。しかし、そんな私の前に、さらなる試練----大阪のホテルロビーで出会った「超絶塩対応のラガーマン」が立ち塞がるのです。

(第3話へ続く)

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