出典:八木波奈子 著「100の実例!我が家が バラで大変身 ガーデニングで夢を実現』ビズ出版
花にはそれぞれ適した季節があります。ローズも同様に種類によって割く時期もさまざまですが、ローズの季節といえば「春」と「秋」です。その季節に合わせてどのようなお手入れが必要なのか、どのようなことに気をつければいいのかこれからご紹介します。
春は5月に春のバラが咲き誇りますため、その準備としてとても重要な時期です。その中でも大切なのが水と肥料、そして害虫対策です。
水やりはだんだん暖かい季節になってきているので表面が乾いてきたら、十分な水をあげましょう。1日に1~2回が目安です。
また、肥料はつぼみが色づき始めたら一度止めましょう。
(肥料をあげすぎるとローズの状態が不安定になる可能性があるからです。)
そしてつぼみがつかない新芽は全体に養分がいきわたるように早めに取り除きましょう。
この時期になるとアブラムシや黒点病などの病気や害虫が現れ始めます。春は害虫にとっても過ごしやすい気候であるため、特に注意が必要です。 5月から6月にかけては新苗の植え付けに適しているのでぜひ進めていきましょう。また、5月のバラが咲き終わるころに、きれいなバラを咲かせてくれたことに感謝の気持ちを込めて、お礼肥をあげることも重要です。
夏は気温が上がり、暑い日が続くため育て方において慎重に行うことが必要な季節です。
6月の気温が高く、湿度が高い気候はうどんこ病や黒点病といった病気が発生しやすい月です。その対策として薬剤の散布を定期的に行うようにしましょう。また、風通しのよいところに移動させることによってバラの過ごしやすい環境を作ってあげることも必要です。
この時期は挿し木を行うことに適しているので秋のバラをきれいに咲かせるために前もって行うようにしましょう。
水やりに関しては定期的に水切れにならないよう、1日に1~2回行うようにしましょう。
7月になると気温が高くなり、うどんこ病などの発生は少なくなりますが、害虫の幼虫が増加してくる時期であるため、定期的に幼虫を取り除くようにしましょう。
もし選定が必要であるならば、風通しがよくなるようにしてあげましょう。
9月になると台風が多く発生するため、支えになるような支柱を立てることで、バラを守るようにすることも必要です。
秋といえば…そう、秋のバラが咲き誇る時期です。きれいなバラが咲くために私たちも支えていきましょう。
夏の暑い時期はうどんこ病などの発生が収まっていましたが、秋になると、活発になってきます。また、害虫の動きもよくなるので、薬剤の散布を定期的に行うようにしましょう。
水遣りに関しては、9月はまだ暑い時期なので、1日に1~2回、10月から11月にかけては2日に1回行い、土が乾かないようにしましょう。
10月になると、秋のバラが咲き誇ります。春と同様、つぼみが色づき始めたら肥料をストップしましょう。そして秋の最後には寒さ対策のために、バラに直接風が当たらないような場所に移動させるようにしましょう。
花が咲き終わったものから、花殻を取り除き、そのときに応じて、切り戻しを行うことも大切です。
春、秋と美しいバラを咲かせてくれたことに感謝して来年に向けたお手入れを実施していきましょう。
1月から2月にかけては大苗の植え付けに適しているので、ぜひ実施していきましょう。
もしつるバラを育てているのであれば、つるの誘因はなるべく早くに終わらせるようにしましょう。
1,2月冬越しのシーズンであるため、バラも休眠期に入ります。休眠期のときにバラの植え替えを行うことでバラの負担を少なくすることができます。また、この時期に剪定を行い、枝や幹の形を整えることも大切です。この剪定が来年の美しいバラを咲かせることに大変重要になってきます。
今までバラの季節の育て方についてご紹介してきましたが、バラはとても繊細な花です。
デリケートだからこそ大切に育てることで美しい花を咲かせてくれます。あなたも美しいバラを育ててみませんか?