ローズは世界中に2万種類もあるといわれており、日本生まれのローズもたくさんあります。
見た目の美しさや芳醇な香りから、多くの方に愛されています。美容や健康に良いという事から、紀元前より薬用植物として栽培されてきました。最近でも、ローズの香りやローズオイルが美容や健康に良いということから人気を集めています。
ローズの品種はワイルドローズ、オールドローズ、モダンローズの3グループに分けることができます。
ワイルドローズ(野生種)とは、交配がされていない原種のバラの事で、垂れ下がって地面を覆ったり這うようにのびます。ワイルドローズの特徴は、環境や病気に強く、手入れをほとんどしなくても花が沢山咲きます。
オールドローズとは1867年に発表された「ラ・フランス」以前に栽培されていた品種の事を指します。オールドローズは改良の元になった品種で、ガリカ系、ダマスク系、アルバ系、ケンティフォーリア系が代表的です。香り豊かなのが特徴であり、一季咲きの品種が多くあります。
それに対してモダンローズは、1867年に発表された「ラ・フランス」以降に生まれたバラの事を言います。ハイブリッドティー系や、フロリバンダ系が代表的です。最近、花屋さんなどで見かけるバラはほとんどがモダンローズです。
バラは世界に2万種類以上あります。その中でも、ダマスクローズは最も香りが高いといわれていることから「バラの女王」として親しまれています。
「ローズオイル」とはバラの花びらから抽出される精油のことをいいます。ダマスクローズから採れたローズオイルは非常に香りが良いことから、高級ブランドの香水にも使われています。
ダマスクローズのローズオイルは2600本のバラからわずか1gしか採ることができません。そのため、「プラチナよりも高価」だといわれています。昔は皇帝や貴族など一部の裕福な人にしか手に入らなかったことから、ダマスクーズのローズオイルは富の象徴とされていました。現在でもローズオイルは高値で取引されています。
もっと詳しく紀元前7世紀ごろ古代ギリシャの女性詩人サッフォーは、バラを「花々の女王」、バラの香りを「恋の吐息」と詠っています。香りを楽しみ、花冠や薬用に用いていたギリシャ時代の貴族にとってバラは日々の暮らしに欠かせないものでした。
紀元前1世紀ごろ、バラの花びらから作ったローズオイルはとても高価で、権力の象徴でもありました。それをたっぷり肌に塗り、花びらを枕にしていたというクレオパトラ。ローマの政治家・軍人のアントニウスを迎えるときは、バラの花びらを膝の高さまで敷き詰めたといわれています。
情熱的な愛や恋を表すのが赤色のバラ。恋人へは「恋愛」、家族や仲間には「愛情」を意味します。
愛らしい、かわいらしいという意味になり、赤ちゃんや子供、後輩などへの贈り物に最適です。また、出産祝いにもおすすめです。
白には、けがれがなく崇高という意味があり、親や先生、上司や先輩などへの尊敬の気持ちを込めた贈り物に向いています。
黄色のバラは友情を表す一方、古来民族的な観点からいうと不吉という意味があり、「嫉妬」というマイナス面の意味も持ちます。
赤いバラと白いバラの組合せは、2人が一緒になることを意味します。結婚祝いや結婚記念日などの記念日の贈り物に最適です。
現代人は多くのストレスを抱えているといわれています。過剰なストレスが脳にかかり、脳が疲労する肌荒れやうつなどの不調の兆候が現れます。脳は本来、心と身体に正しい指令を出していますが、大きなストレスがかかるとバランスを崩し、脳の「考える」部分(大脳新皮質)と、「感じる」部分(大脳辺縁系)の連携がうまくとれなくなってしまいます。バランスを崩さないためにも、「脳の疲労」をリセットしてあげることが必要です。そこでおすすめなのが、香りを嗅ぐことです。「感じる」部分(大脳辺縁系)にダイレクトに働きかけてくれるので、脳のバランスを整えてくれます。ぜひ香りを健康に役立ててくださいね。
昨今、アロマテラピーが注目されていますが、香りには心や体を落ち着かせる働きがあります。香りは本能に直接刺激を与えることから即効性があり、イライラを抑えたり、気分を上げたりしてくれます。
ローズオイルのすごい秘密適温のお湯をいれた洗面器にエッセンシャルオイルを1~2滴いれ、よくかきまぜてから10分ほど手首までお湯につけます。オイルだけでなくドライハーブを用いるのもおすすめです。ドライハーブを使う時はハーブ10gに熱湯をそそぎ5分ほどして、ハーブの色(ハーブエキス)がでたら水を加えて適温にしてから行いましょう。
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