接ぎ木とは、土中に根を張って養水分を吸収する台木に、異なる品種の穂木を接ぐ繁殖方法です。
樹の耐病性や耐乾性、耐湿性などを向上させる働きがあります。
3月下旬、発芽前後に、充実した枝を2~3芽つけて切り取ります。
すぐに接ぎ木しない場合には、枝は水に浸しておきます。
穂木の底部を浅い角度のクサビ形に切ります。
地上部を3cmほど残して切った株(台木)に切り込みを入れます。
穂木と台木の太さができるだけ同じようなものを使うと、左右の形成層が合わせられ、活着しやすくなります。台木の切り込みに形成層を合わせながら、差し込みます。ビニールテープは縦に二分して細くして使います。テープを強く引いて伸ばしながら接ぎ木部を巻き締めます。接ぎ木部と穂木の上部断面に癒合材を塗ります。
接いだ鉢植え樹は、空中湿度を保って、木漏れ日の当たるところに置きます。