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Wakasa Booksよりムーミンの絵本を紹介!

ムーミンの絵本
8月9日は「ムーミンの日」。
今回は、子どもから大人まで楽しめるムーミンの絵本『ムーミンと森のピクニック』を紹介します。

この本は、ムーミンたちのお話を進めながらページ毎に隠れているさがしものを見つけていく「さがし絵本」です。
ムーミンたちと森へ行って、きのこを採ったりベリーを摘んだりする中で、ムーミンたちの持ち物や、お話にある質問の答えを絵の中から探していきます。
さがしものはお話と連動しており、楽しく読み進めることができます。ページのどこかに隠れているちびのミイも探してみてください。

作者のパイヴィ・アレニウスは、トーベ・ヤンソンが創り出す温かい世界観とキャラクターを理解する能力に加え、色彩豊かなアプローチと軽妙なタッチによって、いちはやくムーミンの公認イラストレーターになった方です。
とてもカラフルで楽しいイラストがたくさん描かれているので、見ているだけでも楽しくなる絵本です。

ムーミンの絵本


今年2020年は「ムーミン75周年」なんです。1945年に最初の小説『小さなトロールと大きな洪水』が発表されてから、4分の3世紀が経ったことになります。
ムーミンはフィンランドの国民的作家であり、画家・芸術家であるトーベ・ヤンソンによって、小説シリーズ、絵本、コミックスとして描かれ、世界中の人々から今も愛され続けています。
"みんなにもっとムーミンを知ってほしい"という想いで2005年から始まった8月9日の「ムーミンの日」ですが、実は関係者は日付を決める際に頭を悩ませたそうです。

ムーミンの絵本
2004年のとある日、ムーミンの関係者が集まり、来年はムーミンの最初の本『小さなトロールと大きな洪水』が発表されて60周年ということで、毎年お祝いする「ムーミンの日」を決めてその日にイベントをしようという話になりました。
ムーミンの日なのだから、ムーミンの誕生日がいいのでは?となりましたが、ムーミンはおろか登場人物の誕生日は原作の中には出てきていないのです。

次に、ムーミンの最初の本が発表されてから60周年だから、その本の出版日がいいのでは?となりましたが、出版日についても"1945年の年末"としか分からず、正確な日付がわからなかったのです。

そして、作中でムーミンたちもお祝いする夏至の日がいいのでは?となりましたが、夏至の日は毎年同じではないということで決まりませんでした。日本のムーミンファンは以前から6月3日を「ムーミンの日」と言っていますが、日本語の語呂合わせだとフィンランドの方々に一緒にお祝いしましょうと提案することができないのです。
何度も打ち合わせを重ねた結果、「全世界で通用する記念日」ということでムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンさんの誕生日である8月9日に決まりました。

おうち時間のおともに北欧の絵本もぜひ読んでみてくださいね。

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