レスベラトロール

サンタベリーやブドウ、ピーナッツの渋皮などに含まれているポリフェノールの一種です。
レスベラトロールは摂取することで老化を防止し、寿命を延ばすとされているサーチュイン遺伝子のスイッチを入れて、働きを活性化します。そうすることで細胞の若返りや老化の遅延も期待されているエイジングケア成分です。

もくじ

第一章 レスベラトロールってなに?

強い抗酸化力を持つことで知られているポリフェノールの一種です。
ポリフェノールとは「Poly(たくさんの)」+「Phenol(有機化合物)」で、1つの分子内に複数のフェノール基を含む植物成分の総称です。
レスベラトロールは強い抗酸化作用を持つため健康食品や化粧品に用いられることも多く、赤ワインやチョコレートにも含まれています。

トランス・レスベラトロールと、シス・レスベラトロール

レスベラトロールは化学構造の違いによりトランス型とシス型の2種類に分類されます。
トランス型は新鮮な原材料から取れる安定した分子構造を持ち、シス型は太陽光や熱、酸化などにより分解しやすい不安定な分子構造を持ちます。
しかし、トランス型レスベラトロールも太陽光が原因で、シス型に変化するといわれています。
一般的に化粧品や健康食品にはトランス型のレスベラトロールが多く使用されています。トランス型とシス型の2種類のレスベラトロールの内、細胞の若返りや老化を防ぐ効果が期待できるのは、「トランス型」のレスベラトロールといわれています。

サンタベリーや、ブドウ由来のレスベラトロールが「トランス型」です。

第二章 レスベラトロールはどこにある?

レスベラトロールを含む植物

レスベラトロールはサンタベリーやブルーベリーなどのベリー類、ブドウ、ピーナッツの渋皮や、イタドリ、インドネシアの植物メリンジョなどにも含まれています。
イタドリから抽出されたものは、日本では医薬品に当たり、サプリメントの販売は許可されていません。

サンタベリーにはレスベラトロールがたっぷり

ベリーの中でも、サンタベリーと呼ばれる果実はトランス型のレスベラトロールを豊富に含み、サンタベリーの故郷フィンランドでは多くの人々に親しまれている果実です。 ※サンタベリーは株式会社わかさ生活の登録商標です。英語名はリンゴンベリー、日本名はコケモモです。 参考文献
Rimando AM, et al. Resveratrol, pterostilbene, and piceatannol in vaccinium berries. J Agric Food Chen 52(15):13-9, 2004

サンタベリーに含まれる、レスベラトロールの含有量はトップクラス!

第三章 若さを保つレスベラトロールの仕組み

Point1 細胞の寿命を調節するテロメア

人間は健康的に生きていく為に、体の中では絶えず細胞の生まれ変わりが行われています。しかし、1つの細胞が分裂する回数は決まっており、これは細胞のDNAの固まりである染色体の末端にあるテロメアという物質の長さによって決まります。テロメアとは、染色体を保護するための末端にあるキャップのようなもので、細胞が分裂する度に短くなります。

※イメージ図

Point2 細胞の老化

人間の細胞は1個につき50~60回しか分裂できず、ある一定の長さまでテロメアが短くなってしまうと、分裂がストップしてしまうと考えられています。こうなると、新しい細胞がどんどん減っていき、老化するのです。つまり、テロメアの長さを減らないようにすれば細胞は分裂を続けることができます。

※イメージ図

Point3 サーチュイン遺伝子が老化を防止

そこで細胞の老化を遅らせ、若さを保つ働きがあるのが、「サーチュイン遺伝子」と呼ばれるものです。サーチュイン遺伝子は“長寿遺伝子”とも呼ばれ、すべての人が生まれた時から持っていますが、その活性には個人差があります。「サーチュイン遺伝子」が活性化すると、染色体の末端にある「テロメア」を保護し、テロメアが短くなってしまうのを防いでくれる働きがあります。この働きにより細胞の分裂が衰えないよう、若々しさをサポートしてくれます。ただしサーチュイン遺伝子は、普段は眠っていて、何もしないままでは働きません。サーチュイン遺伝子のスイッチを入れて、活性化出来た人だけが、細胞の老化を遅らせ、若々しさを保つ効果を得られます。

※イメージ図

Point4 サーチュイン遺伝子のスイッチをいれるには?

サーチュイン遺伝子は普段、ほとんど働いておらず眠っている状態ですが、食事の量を70%に抑えたカロリー制限を毎日続けることによって、活性化されます。しかし、これを実行することは難しいとされます。なぜなら、カロリーは制限してもビタミンやミネラルの栄養素は確保し、カロリーのみを70%に抑えなければならないからです。
さらには一度でもカロリーをオーバーすると、再びサーチュイン遺伝子は眠ってしまいます。そのため、サーチュイン遺伝子を活性化させることは困難だとされてきましたが、レスベラトロールを摂取することで、カロリー制限をしなくてもサーチュイン遺伝子のスイッチを押し、活性化に導くことがわかってきました。

第四章 レスベラトロールの健康・長寿パワー

レスベラトロールが注目を集めたきっかけに「フレンチ・パラドックス」があります。直訳すると「フランスの逆説」。肉や乳製品など動物性脂肪の多い食事は、血管の壁に脂肪分をこびりつかせ、血液の流れを悪化させる原因になります。肉や乳製品をよく食べることから考えると、フランス人は動脈硬化や心疾患といった生活習慣病にかかりやすいと予想されます。ところが、WHO(世界保健機構)の調査で、フランスの平均寿命、健康寿命は世界ランキングでも常に上位です。

健康、長寿の秘密は、フランスの食生活にありました。フランスの科学者セルジュ・ルノール博士は、一見矛盾するこの状況、すなわち「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」は、フランス人が大量に摂取する赤ワインによるものではないかと考え、研究が進められました。
赤ワインに含まれるポリフェノールには抗酸化作用や脂肪燃焼の促進、血流改善などの効果があり、健康をサポートすることがわかりました。なかでもレスベラトロールは、強力な抗酸化力を持ち、サーチュイン遺伝子に直接働きかける“若返りと長寿の成分”とされました。この研究を機に、世界中でワインブームに火が付き、ワインにおけるレスベラトロールの存在に注目が高まってきました。

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