9月の管理方法

9月の気温は月の前半と後半で大きく違います。前半は夏の影響が残って暑い日がありますが、後半には気温はしだいに低くなり、秋らしくなってきます。また、9月は強風害や多雨をもたらす台風シーズンでもあります。

水やり
9月は降水量が多いですが、降水日は定期的ではありません。雨が当たらない鉢植えの場合には、毎日水を与えます。庭植えでは土の表面が乾いていたら、十分量の水を与えましょう。
除草
収穫後、管理は手抜きされがちです。9月の雨と気温は、雑草種子の発芽を促進しますので、生えている雑草は、根っこごと抜き取ります。
病害虫の防除
除草の場合と同様、収穫後は樹の管理が不十分になりがちです。被害部(枝、葉、果実など)を見つけたら、部分ごとに除去して捕殺しましょう。
強風対策
9月は台風の季節です。暴風雨により、樹が根こそぎ掘り起こされたり、地上部が主軸枝もろとも折れたりする深刻な被害もあります。
鉢植えでは、丈夫なパイプ(市販のもの)を支柱にして枝を結束しておきます。庭植えの場合、周囲に数種の高い樹木や塀があると、それらが防風の役目をします。

9月、収穫後も主に水やりや除草を続けて行います。

その他のポイント

『台風の対策』

台風は大量の降水をもたらすため、粘質で通水性が良くない土では、
滞水が問題になります。降った雨が土の表面や植え穴部分に溜まるため、酸素不足から根が障害を起こし、ひどい場合には枯れてしまいます。基本的な滞水対策としては、植えつけ以前に土壌を軟らかくし、通水を良くする土壌改良を行っておきます。

※生育状況、管理方法は関東南部、関西の平野部を基準にしています。
(生育はブルーベリーのタイプ、品種、地域、気候によって異なります)

◆出典:玉田孝人・福田俊 共著『育てて楽しむブルーベリー12か月』,創森社