7月の管理方法

梅雨が明けると、気温が上昇して降水量は少なくなり、日照時間が増加します。4月から伸びている春枝(一次伸長枝)は、6月下旬から7月上旬ごろに伸長が停止。この種類の枝は、一般的に緑枝挿しに利用できます。

収穫
気温が高くならない午前中に収穫し、収穫後は品質の劣化を抑えるため、できるだけ早く低温状況下に置きます(0~2℃の低温が最も適しています)。保存は、蒸れないよう通気性のある容器に入れ、上だけラップをかけ、冷蔵庫に入れましょう。
1樹の全収量は、タイプおよび品種によって大きく異なりますが、鉢植えのノーザンハイブッシュでは、3年生樹で30~80g、4年生樹で100~200g、5年生樹で200~700g、6年生樹からそれ以降では700g~1kgくらいが標準です。庭植えの場合は、鉢植えの3倍から5倍の収穫量です。
水やり
梅雨明け以降は晴天が続きます。鉢植えの場合、乾燥しやすいため、朝夕の2回、水をやります。庭植えでは、間隔が5日以上空かないよう、十分量、水やりをして土の乾燥を防ぎます。水やりの回数が増えると、鉢内の用土の養分も不足しがちになるので肥料分を補給します。
肥料
ハイブッシュの早生種では収穫を終え、中生種と晩生種では、まだ収穫期間中です。また、ラビットアイでは、果実の肥大時期です。果実の肥大、成熟に消費された樹体内の貯蔵養分を増加させ、また、翌年の新梢伸長を良好にするために肥料(追肥)を施します。肥料の種類や量は、樹齢に合わせます。鉢植えでは、緩効性の固形肥料を置きます。
除草
生えている雑草は、若いうちに抜き取ります。
病害虫の防除
被害部(枝、葉、果実など)を見つけたら、部分ごとに除去して捕殺します。

7月、ハイブッシュの中生種、晩生種が成熟期を迎えます。

※生育状況、管理方法は関東南部、関西の平野部を基準にしています。
(生育はブルーベリーのタイプ、品種、地域、気候によって異なります)

◆出典:玉田孝人・福田俊 共著『育てて楽しむブルーベリー12か月』,創森社