6月の管理方法

梅雨の季節(北海道は除く)を迎える6月は、雨の日や曇天の日が多く、湿度が高いため、土壌水分が多くなります。この時季はブルーベリーの栽培に適した気候ではありませんが、品種選定と収穫方法でカバーしましょう。

<生育の状態>
ブルーベリーは受粉後、およそ2~3ヶ月間、3つの段階を経て成熟します。成長周期第1期は果実が肥大する時期(5月中旬ころまで)、第2期は種子(胚と胚乳)の発育が旺盛となり、果肉の肥大が緩慢な時期(5月中旬ころから着色しはじめの2週間前くらいまで)。第3期は個々の細胞の成長が急激に肥大し、着色して成熟するまでの時期となります。この過程はすべての品種に共通していますが、第2期の長さで成熟期の早晩が決まります。
収穫
生食が最もおいしいブルーベリーは、果皮全体が青色(ブルー)に着色してから4~7日経ったもので、軸の付け根部分まで着色しています。したがって、収穫は4~7日間隔で行いましょう。間隔が短いと、未熟な果実を収穫することになるので注意が必要です。
水やり
6月は雨天および曇天の日が続きますが、雨の当たらない場所での鉢植えの場合は毎日水を与えましょう。
肥料
鉢植えの場合、マグアンプK、またはIB化成の固形肥料を置きます。
除草
芽を出してきた雑草は、若いうちに抜き取ります。

6月、早生種~中生種が成熟していきます。

※生育状況、管理方法は関東南部、関西の平野部を基準にしています。
(生育はブルーベリーのタイプ、品種、地域、気候によって異なります)

◆出典:玉田孝人・福田俊 共著『育てて楽しむブルーベリー12か月』,創森社