12月の管理方法

冬の寒さも本格的になり、枝上の花芽や葉芽は休眠期に入り、低温が厳しくなる時期に向かって耐寒性をだんだん強めます。葉芽と花芽が健全に成長し、正常に開花するには12月~2月にかけて一定時間、低温に遭遇する必要があります。

水やり
鉢植え、庭植えとも、土の表面が乾いていたら、十分量、水をやります。
除草
芽を出している雑草は、マルチをかき分け、根っこごと抜き取ります。
病害虫の防除
寄生部および、枝や葉などに被害部を見つけたら、被害部ごと除去して捕殺します。

12月、多くの品種は休眠期に入り、落葉します。

その他のポイント

『耐寒性によるタイプ決め』

各品種の耐寒性の強弱によって、地域ごとに栽培できるブルーベリーのタイプが異なります。

・冬期の低温が-20℃にも達する…ノーザンハイブッシュ

・冬期の低温が-10℃にならない…ノーザン、サザンハイブッシュおよびラビットアイ

・九州南部や沖縄県…サザンハイブッシュ

※冬期気温別の栽培可能タイプの目安です。

また、ブルーベリーの健全な成長には12~2月にかけて低温(1~7.2℃の温度)に遭遇する必要があります。
これを低温要求量といい、品種によって次のような低温時間が必要とされています。

【品種】ノーザンハイブッシュ 【低温要求量】600~1200時間/【品種】サザンハイブッシュ 【低温要求量】200~400時間/【品種】ラビットアイ 【低温要求量】400~600時間

◆出典:玉田孝人・福田俊 共著『育てて楽しむブルーベリー12か月』,創森社